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神経難病の研究最先端

Update: 98.4.18


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参考:1998.2.7日付け日経朝刊11面より全文引用
「脳神経系難病治療へ道」新潟大 たんぱく質の異常抑制
 新潟大学脳研究所の辻省次教授らは、ハンチントン舞踏病や脊髄(せきずい)小脳失調症など脳神経系の難病の治療法開発に道を開く手法を見いだした。病気の原因と考えられているたんぱく質の異常を抑制する実験に成功した。動物実験でさらに効果を確認して治療法の開発に結びつける考えだ。
 ハンチントン病などはある一定の年齢に達すると脳内の神経細胞が大量に死んでしまい、痴ほう等を引き起こす。ポリグルタミンというたんぱく質が細胞内にたくさんでき、これが酵素の働きで固まってしまうことが細胞死の原因と考えられている。
 辻教授はたんぱく質が固まる異常が起こるのを防ぐため、酵素の働きを抑える薬(阻害剤)を作った。異常が起きるように遺伝子組み替えをした猿の腎臓(腎臓)細胞にこの薬を投与したところ、30-60%の細胞が死なずに残ったという。
 遺伝子の異常で起きる脳神経系の難病はこれまでに十数種類見つかっており、治療は対症療法しかなく致死率が高い。遺伝性があり、世代を経るにつれて発症年齢が若年化する特徴もあるという。基礎研究ながら細胞死の抑制を確認したことから、難病の治療に道を開くと期待される。

目次へ [細胞] [遺伝子] [転写と蛋白合成] [研究最先端] [治療] [ベクター] [問題] [心構え]

文:五十嵐 直敬/高速推進研究室 保健士/看護士
 (前北里大学東病院神経内科病棟勤務/横浜市内の訪問看護ステーション前所長)
参考文献:「医科分子生物学第3版」南江堂/「ハーパー生化学第24版」丸善ほか
     株式会社ディナベック研究所内資料 http://www.dnavec.co.jp/

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