治療用遺伝子が過剰に働く場合
- 治療用遺伝子が必要以上に働き、遺伝子が生産を指令するタンパク質が過剰に産生される可能性があります
- タンパク質が過剰生産されると、細胞や器官の働きを損なう可能性がありますが、実際には起こっていません。むしろ治療用遺伝子をいかに働かせるかが問題となっています
ベクターが免疫反応を引き起こす場合
- ベクターを免疫系が異物と認識して反応し、発熱・炎症やアレルギー反応などの免疫反応を引き起こす可能性があります
- 通常の免疫反応やアレルギー同様の治療で対応できると考えられます
- 免疫系がすべてのベクターを処理(破壊)すれば、自然に炎症反応は収まると考えられます
- ベクターは自己増殖機能を持っていないので、すべてのベクターが処理され症状が鎮静化するまでの時間は短いと考えられます
- 人工ベクターは分子量が小さく構造的に免疫系に認識されにくいので、免疫反応は起こりにくいと考えられます
治療用遺伝子が環境に流出する場合
- ベクターが環境に漏れ出し、他の生物に遺伝子を導入してしまい、影響を与える可能性があります
- ベクターはウイルスのように増殖し他の個体へ伝播することは不可能です。従って、治療を受けた人からの伝播は起こりません
- 実験中や遺伝子治療の導入操作時にベクターが漏れる可能性はありますが、厳重な管理がされています