
ベクター---遺伝子の運び屋---
Update: 98.5.4
▼治療用遺伝子の運び屋・「ベクター」
- 遺伝子治療を行うために、治療用遺伝子を治療する細胞に入れる仕掛けを「ベクター」と呼びます
- 遺伝子を細胞に入れて働かせることを、遺伝子導入と呼びます
- 遺伝子を細胞に導入し治療するには、ベクターは不可欠です。つまりベクターは、遺伝子治療の要なのです
- 基本的なベクターは、病原性をなくしたウイルスなどを使います。ウイルスが細胞に感染して自分の遺伝子を細胞に送り込む働きを利用します
- 最近は、ウイルスベクターの副作用を避け、さらには遺伝子導入の効率を上げるために、人工ベクターが開発されています
- 人工ベクターは、細胞内にも存在する自然な構造物(細胞内小器官など)に似た構造になっています。脂質の膜のカプセルの中に治療用遺伝子DNAを入れたものが代表的です
- 人工ベクターは、・生物ではないので病原性がなく副作用が少ない ・工業的に安定供給できる という利点がありますが、まだ開発段階です
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[細胞] [遺伝子] [転写と蛋白合成] [研究最先端] [治療] [ベクター] [問題] [心構え]
文:五十嵐 直敬/高速推進研究室 保健士/看護士
(前北里大学東病院神経内科病棟勤務/横浜市内の訪問看護ステーション前所長)
参考文献:「医科分子生物学第3版」南江堂/「ハーパー生化学第24版」丸善ほか
株式会社ディナベック研究所内資料 http://www.dnavec.co.jp/
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