
Sovereign Stone の最大のセールスポイントは、
第1版を見ると、
デザイン・アシスタンスの中のGreg Porterは、汎用ゲームシステムCORPS (USENETでは良く知られたRPGです)のデザイナーでもあり、また数々のRPGのゲームデザインに協力しています。彼は特に、数多くのデータのゲームバランスが取れたゲームのデザインをする(単にゲームバランスを取るというのじゃなくて、バランスの取れたデータを生成する方法論を持っているということです)ということには定評のあるゲームデザイナーです。その才能は勿論このSovereign Stone でも発揮されています。
コンセプトがLarry Elmoreだ、というのは背景世界がビジュアル志向であるという点に色濃く現れているような気がします。
各種族毎に異なった文化を持っているのですが、なんていうかそれらは絵として描き分ける、ということに主眼を置いて種族の特徴が設定された...という感じが強くします。結果として、単にLarry
Elmoreが絵がうまい、ということ以上に、イラストが良い感じに仕上がっています。
どういう訳か、日本ではそんなに話題にならなかった作品ですが、興味深い行為判定ルールや魔法ルール、独特の背景世界を持つRPGシステムです。
行為判定の特徴は、自分自身にStun Damageを入れることによって、ヒーローポイント的にヒロイックな行為判定を試みることが出来るというルールです。(ちょっとEarthdawn
のStrainに似ている。)
魔法ルールも、Magic Pointとかを用いるルールでは無く、毎ラウンド呪文を詠唱して達成値を足していき、呪文毎に決められた値に達したら呪文が発動するというルールです。勿論、自分自身にStun
Damageを入れて無理に呪文を唱えれば呪文を早く詠唱できる訳です。
ね、なんかこぅ、ここぞという場面では自分自身に鞭打って何かを成し遂げる---強大な敵に挑んだり、自分の手に余る呪文を唱えたり---という感じがしませんか?ある意味、非常にキネマティックなRPGなんだと思うんだけど。だけど、キネマティックであることを免罪符にしてゲームバランスを無視したRPGなんかとは一線を画した出来のゲームシステムです。大して多くないLife
Pointというリソースをいかに配分して英雄的な行為を行うか、というのを楽しむゲームだといえます。
背景世界も、例えば人間は普通の中世ヨーロッパ風、中近東風、熱帯風だったり、ドワーフは騎馬民族だったり、エルフはどうみても日本(歌舞伎の隈取みたないのをした侍が狭い家に住んでいる(笑))とか、ちょっと独特の面白さがあります。
d20版では、行為判定システムはd20準拠ですが、魔法ルールについては元のルールとほぼ同じであり、d20版を遊んでも、独特の雰囲気が楽しめることと思います。
という訳で、d20版を買ったのを記念して、紹介ページを作ることにしました。